Apacheアップグレード
最近セットアップされたバーチャルサーバーでは大部分のお客様がWebサーバーとしてApache
1.3.Xを利用しています。それ以前にセットアップされたバーチャルサーバーではApache
1.2.6または古くからのサーバーでまだApacheにアップグレードしていない場合はNCSA
HTTPdとなっている場合もあります。
特別な理由がない限りセキュリティパッチなどは弊社にてメンテナンスを行っていますので特にApache
1.2.6からアップグレードする必要はありません。
mod_php4もApache1.2.6でサポートしています。Apache1.3.Xへ移行せずにmod_php4を利用したい場合はこちらをご覧下さい。 |
ここでは以前にセットアップされたバーチャルサーバーでWebDAVやその他の機能を使いたいなどの理由でApache1.3.Xへのアップグレードの方法をご紹介します。
ご注意:
アップグレード後にhttpd.conf等のコンフィグレーションファイルやその他のエラーが発生する可能性があります。アップグレードにはhttpd.conf等の設定や
互換性の問題を解決するスキルが必要です。自信の無い場合は書籍やドキュメントでApacheについての理解を深めてから行なうことを強く推奨します。 |
- バージョン
- インストレーション
- ドキュメンテーション
バージョン
- 現在インストールされているhttpdのバージョンを調べる。
telnetまたはsshでシェルにログインして virtual /bin/httpd -v
コマンドを実行すると、2行目に表示されているように現在のhttpdのバージョンが表示されます。
% virtual /bin/httpd -vServer version Apache/1.2.6f
KK-NET wpp/1.0.
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例の場合は Apacheバージョン1.2.6です。
90年代頃に利用を開始したバーチャルサーバーでまだApacheにアップグレードしていない場合は NCSA HTTPd NCSA/1.5.2a
のように表示される場合もあります。
もし、次のように表示された場合はすでに最新のApacheウェブサーバーがインストールされています。
% virtual /bin/httpd -v
Server version: Apache/1.3.29 (Unix)
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最近、開通したバーチャルサーバであればすでにApache1.3 ウェブサーバーがインストールされているはずです。この後の作業は必要ありません。最新のApacheウェブサーバーのテクノロジーを充分楽しんでください。
インストレーション
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Apache1.3.Xをインストールするにはsshまたはtelnetでシェルログインして apache13_upgrade
コマンドで行います。
apache13_upgrade
コマンドはウェブサーバーのコンフィグレーションファイル群を書換えます。実行する前に www/confデレクトリにあるhttpd.conf
srm.conf access.conf をバックアップしておいてください。
注意:Apache1.2.XやNCSA
HTTPdではサーバーのコンフィグレーションファイルがhttpd.conf srm.conf access.confの3つに分かれていましたがApache1.3以降はhttpd.confで全ての設定を行うようにファイルが統合されています。apache13_upgrade
コマンドはこれら3つのファイルをマージして新しいhttpd.confファイルを生成します。動作に問題はありませんがApache1.3以降の新しいスタイルの書式を使いたいと希望するならサンプルとして同時に
httpd.conf.sample
が作られますので、これを雛型に希望する設定内容をご自身の手で書き換えてください。 |
httpd.confを書き換えた後にapacheの再起動は必要ありません。バーチャルサーバーではhttpd.confの変更は自動的に反映されます。
ドキュメンテーション
Apache 1.3.Xは利用者自身でコンフィグレーションを変更することができます。利用者自身で変更する内容についてはKK-NETではサポートしておりませんので以下のサイトや書籍を参照してください。
The Apache Software Foundation
http://www.apache.org/
Infoscience Japache Apache ユーザーズ ガイド
http://japache.apache.or.jp/japanese_1_3/manual/index.html
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