SpamAssassinとはテキスト解析技術とリアルタイムブラックリスト(RBL)やスパム情報データベースを使用してspamを検知するスパムフィルタです。ヘッダのパターン認識だけでなく、ベイズ理論を応用してメール全体の特徴からspamを判断すると共に、学習してして精度が上がってくるベイジアンフィルターになっています。
spamの種類にもよりますが、一般に学習の進んだSpamAssassinは95〜99%の割合で、spamを正確に区別すると言われています。
- インストレーション
- ドキュメンテーション
1.インストレーション
SpamAssassinをあなたのバーチャルサーバーへインストールするにはtelnetかsshでシェルログインして次のような手順で行います。
- SpamAssassinを使用するには最新のPerl5.8が必要です。先ずはPerl5.8をインストールしてください。
Perl5.8のインストール
- /usr/local/contrib に格納されている SpamAssassin圧縮ファイルを解凍します。
% cd ~% tar -xzvpf /usr/local/contrib/SpamAssassin.tar.gz
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spamassassinが正常に動作するか確認します。
virtual /usr/local/bin/spamassassin --help
を実行すると次のように表示されるはずです。
% virtual /usr/local/bin/spamassassin --help
SpamAssassin version 3.1.8
running on Perl version 5.8.5
For more information read the spamassassin man page.
Usage:
spamassassin [options] [ < *mailmessage* | *path* ... ]
spamassassin -d [ < *mailmessage* | *path* ... ]
spamassassin -r [ < *mailmessage* | *path* ... ]
〜 略 〜
-V, --version Print version
-h, --help Print usage message |
もし、上手くヘルプが表示されない場合はここでインストールを中止してください。
spamdとspamass-milterを起動します。
spamdを起動するには次のコマンドを実行します。
% virtual /usr/local/etc/rc.d/sa-spamd.sh
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sendmailと連携するためspamass-milterを起動します。
% virtual /usr/local/etc/rc.d/spamass-milter.sh
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次に~/etc/sendmail.cfを編集してOptionsセクションの下に次のテキストボックスの内容を追加します。間違わないよう慎重に編集してください。
sendmail.cfを編集する場合は必ずバックアップを取って、いつでも元に戻せるようにしてください!
また、ftpで転送する場合は必ずアスキーモードで転送するようにしてください。
sendmail.cfの編集に失敗するとメールの配送に問題が生じることがあります。問題が生じた場合は直ぐに元に戻すことをお勧めします。
~/etc/sendmail.cfへ挿入する位置(黒字部分)
########################
# Mailer definitions #
########################
Mremote, P=[IPC], F=CDFmMuX, E=\r\n, L=990, S=11, R=11, A=IPC $h, M=5000000
Mlocal, P=/bin/imail, F=DFlmMs, A=mail -f $g $u
Mprog, P=/bin/sh, F=DFlMsu, D=$z:/, A=sh -c $u
#############
# Options #
#############
Oa1 # Wait (in minutes) for alias file rebuild
OA/etc/aliases # location of alias file
OC10 # Checkpoint queue runs every N deliveries
OF0600 # Temporary file mode
Og1000 # Default GID
OH/etc/sendmail.hf # SMTP help file
OI # Insist that the name server be running
Ok5 # Open connection cache size
Om # Expand aliases to include sender
On # Verify RHS in newaliases
OQ/usr/spool/mqueue # Queue directory
OS/etc/sendmail.st # Stat file
OT3d # Queue timeout and warning time
Ou1000 # Default UID
Ot # Use TZ environment variable
Opnoexpn,novrfy
〜この辺りに上のテキストボックスの内容を挿入します〜
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(内容は表示と若干異なる場合があります)
問題がなければ、送受信するメールのヘッダに次のようなヘッダが付加されるようになります。
X-Spam-Checker-Version: SpamAssassin 3.1.8
(2007-02-13) on example.co.jp
最後にspamdが自動起動するように~/etc/rcファイルに以下の2行を追加します。~/etc/rcファイルが存在しなければ新規に作成してください。
/usr/local/bin/virtual /usr/local/etc/rc.d/sa-spamd.sh > /dev/null 2>&1
/usr/local/bin/virtual /usr/local/etc/rc.d/spamass-milter.sh
> /dev/null 2>&1
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インストールは以上です。
SpamAssassinの設定ファイル
local.cf や init.preは ~/usr/local/etc/mail/spamassassin に格納されています。お客様の希望に応じてこれらのファイルをカスタマイズしてください。
ファイルをカスタマイズした後はspamdの再起動が必要です。
spamdを再起動するには次のコマンドを実行します。
% kill -HUP `cat ~/tmp/spamd.pid`
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2.ドキュメンテーション
SpamAssassinの利用方法や設定方法についてはKK-NETではお問い合わせ頂いてもお答えすることは致しておりません。詳しく知りたい場合は次のサイトやサーチエンジン・市販の書籍などを参照してください。
The Apache SpamAssassin Project ホームページ
http://spamassassin.apache.org/ 日本SpamAssassinユーザ会
http://spamassassin.jp/
ここで紹介しているソフトウエアはKK-NET以外のサードパーティーによって作成されたソフトウエアです。弊社の紹介の有無に関わりなくソフトウエアに関する質問・不具合のレポートなどは開発元やユーザーコミュニティなどへお問い合わせください。 |