rbootd(8)
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FreeBSD 一般コマンドマニュアル
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rbootd
rbootd
解説
rbootd ユーティリティは、LAN 上の Hewlett-Packard 社製ワークステーション
からのブート要求に対するサービスを行います。全てのブートファイルはブート
ファイル用のディレクトリになければならず、さらに、もしクライアントがブー
トリクエスト中にパス情報をつけていた場合は、処理する前にそのパスは取り除
かれます。デフォルトでは、 rbootd は, その設定ファイル中にリストされてい
るマシンからのリクエストにのみ応答します。
オプションとしては以下のものがあります:
-a どのようなマシンからのブート要求にも応えます。このオプションが設
定された場合は、設定ファイルは無視されます。
-d rbootd をデバッグモードで起動します。受信および送信されたパケット
が端末に表示されるようになります。
-i interface
指定したインタフェースに対してサービスを行います。もし指定されて
いない場合には、 rbootd はループバック以外のもっとも小さい番号の
使用可能なインタフェースをシステムインタフェースリストから探しま
す。早いもの順で選ぶので、組み合わせはバラバラになります。
config_file を指定すれば、 rbootd はデフォルトの設定ファイルではなく、こ
ちらのファイルを使用するようになります。
設定ファイルは、各行に個々のマシンの設定を記述したテキストファイルです。
行の先頭は各マシンの Ethernet アドレスで始め、そのあとにブートファイルの
名前をオプションとして記述します。 Ethernet アドレスは 6 オクテッドの値を
16 進数で記述し、各間を ``:'' で区切ります。ブートファイルの名前は、ブー
トファイルディレクトリにあるファイルの名前です。 Ethernet アドレスとブー
トファイルの名前の間は、空白もしくはコンマで区切らなければなりません。行
中の ``#'' より後は無視します。
設定ファイルの例を以下に示します:
#
# ethernet addr boot file(s) comments
#
08:00:09:0:66:ad SYSHPBSD # snake (4.3BSD)
08:00:09:0:59:5b # vandy (anything)
8::9:1:C6:75 SYSHPBSD,SYSHPUX # jaguar (either)
rbootd のログやエラーメッセージは syslog(3) を使っています。スタートアッ
プメッセージはつねにログに記録され、致命的なエラー(もしくは rbootd を殺す
ようなシグナル) が起こった場合にはサーバの終了メッセージもログに残しま
す。一般的には、致命的ではないエラーはそれによってひき起こされる動作を無
視するといった形で扱われます。 (例えば設定ファイル中の無効な Ethernet ア
ドレスはその行が無効になる原因となります)。
以下のシグナルを kill(1) コマンドを使ってサーバプロセスに送ることで、サー
バプロセスに影響を与えることができます:
/var/run/rbootd.pid プロセス ID
関連項目
kill(1), socket(2), signal(3), syslog(3)
バグ
同一インタフェース上に複数のサーバが走った場合、同一のパケットに対して各
サーバが応答してしまいます。
FreeBSD 4.4 November 6, 2006 FreeBSD 4.4