sail(6) FreeBSD 一般コマンドマニュアル

sail

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sail



書式

       sail [ -s [ -l ] ] [ -x ] [ -b ] [ num ]


解説

       sail  は、もともとは、S. Craig Taylor によって開発された、
       アバロンヒル社の戦闘帆船ボードゲームのコンピュータ版です。

       sail  のプレイヤは、旧式の戦艦の指揮をとり他のプレイヤやコ
       ンピュータと戦います。プレイヤは、ゲームの中に記録された数
       多 くの歴史上の海戦の中の 1 つを再現してもよいし、空想上の
       戦闘を選ぶこともできます。

       sail 海軍の艦長として、プレイヤは自分の艦の活動について は
       完全な管理ができます。プレイヤは全ての操作を命令し、帆装を
       変更し、そして片舷斉射の恐ろしい破壊力を解き放つ正しい瞬間
       を判断しなければなりません。更に、敵と戦うことに加えて、プ
       レイヤは、風と海の力を味方につけて自分のために働かせなけれ
       ば なりません。帆船時代の多くの海戦の勝敗は、ある 1 人の艦
       長の '風上' をとる能力により決せられました。

       フラグは:

       -s     上位 10 位までの船員の名前と艦を表示します。

       -l     ログイン名を表示します。-s とともに指定したときだけ
              有効です。

       -x      どの艦にするかという選択を求められるかわりに、最初
              に利用できる艦でプレイします。

       -b     ベルを鳴らしません。


実装

       sail は実は 2 つのプログラムを 1 つにまとめたものです。 各
       プレイヤは彼自身の船を動作させるプロセスを起動します。それ
       に加えて、(最初のプレイヤによって) 起動さ れ た   ド ラ イ
       バ[driver]  プロセスが、コンピュータ船を動作させ、さらに全
       体にわたる記録計算を引き受けて処理します。

       ドライバプロセスは、それが制御している全ての船の動きを計算
       しなければならないので、より多くの船をコンピュータがプレイ
       すればするほど、ゲームはよりゆっくり進行しているように見え
       るでしょう。

       もし、あるプレイヤが現在進行中のゲームに参加したとすると、
       他のプレイヤと同期して同じ速度になるでしょう (皆にすれば幾
       分 か遅くなります)。そして、その後、彼は他のプレイヤと同じ
       速度でプレイするでしょう。

       マルチユーザゲームを Version 7 UNIX -- これは sail がそ の
       上で最初に書かれたオペレーティングシステムでした -- に実装
       するためには、通信しているプロセスがメッセージを読み書きす

       でビジーウェイトをしています。 UNIX はリンクが唯一つのファ
       イルをポイントするものであることを保証しているので、リンク
       に成功したプロセスは一時ファイルへの排他的アクセスを獲得し
       ます。

       この仕組みが実際に機能するかどうかについては、さらなる考察
       が 必 要 で しょ う。 そ れ と い う の も、マシン ucbmiro
       (=miro.berkeley.edu の BITNET アドレス) が暴走してリブート
       したとき、ファイルシステム検査プログラムによって、 sail の
       一時ファイルとそれがリンクしているファイルの間に、3 個のリ
       ンクが発見されましたから。


プレイヤプロセスとドライバプロセスとを分離した結果

       プレイヤ達が移動や発砲などの全体の興味に関わる重要な行動を
       するときには、ドライバプロセスはゲーム中の他の船の行動とそ
       の行動とを調整しなければなりません。例えば、もしあるプレイ
       ヤがある方向に移動したい場合には、彼の船を移動させることを
       ドライバプロセスに要求するメッセージを、一時ファイルに書き
       込まなければなりません。ターンのたびに、ドライバプロセスは
       プレイヤ達から送られたメッセージを全て読んで、起こったこと
       を決定します。それから、ドライバプロセスは変数の新しい値な
       どを一時ファイルに書き戻します。

       この通信がゲームに及ぼす最も顕著な効果は移動の遅れです。も
       しもプレイヤが彼の船の移動をタイプして、リターンキーを叩い
       たとしましょう。次に何が起こるでしょうか?プレイヤプロセス
       は一時ファイルに書き込むべきメッセージをバッファに溜込みま
       す。 およそ 7 秒おきに、プレイヤプロセスは一時ファイルへの
       排他的アクセスを獲得して、そのバッファを一時ファイルに書き
       出します。ドライバプロセスは非同期的に動作しています。これ
       は、移動コマンドを読み込み、そのコマンドを処理し、そしてそ
       の結果を書き出さなければなりません。これには、一時ファイル
       への 2 回の排他的アクセスを必要とします。最後に、プレイ ヤ
       プ ロセスがもう 1 回の更新にやっと取り掛かる頃、移動の結果
       がスクリーン上に表示されます。それゆえ、プレイヤが自分が行
       なった移動結果を知るまでに、移動それぞれにつき、一時ファイ
       ルへ排他的アクセス 4 回 (1 回の排他的アクセスに 7 秒 か ら
       21  秒の間のどれくらいの時間を要するかは、非同期性に依存し
       ています) が要求されます。

       実際は、遅れはそう見えるほどには厄介なものではありません。
       移 動 には、パイプライン処理の余地があります。プレイヤは 1
       番めの移動メッセージを書き込んだあと、2 番目の移動コマンド
       を 入力できます。 1 番目のメッセージは、一時ファイルの中で
       ドライバプロセスの読み込みを待ちます。そして、 2  番 目 の
       メッセージは、ファイルバッファにあってファイルに書き出され
       るのを待っています。そういうわけで、常に 1 回だけターン を
       先行して移動コマンドを打ち込むことで、プレイヤは十分素早く
       帆走することができます。

       もしプレイヤが 7 秒間隔の更新 2 回の間に数個の移動コマンド
       てのルーチンは、すこし手が込んだものになってい ま す。  Ed
       Wang  は、1981 年に angle() ルーチンをより間違いのないもの
       に書き換えました。 (しかしながら、それは、まだ完全には機能
       し ていません)。そして、彼はゲームの始めで (最初に利用可能
       な船の代わりに) プレイヤが自分の望む船を選べるようなコード
       を加えました。

       ハッ ピィ艦長 (Craig Leres) が、 sail を移植可能にすること
       に初めて責任をもちました。ちなみに、これはとても難しい仕事
       でした。2 や 10 といった定数がコードにはとても頻繁に現れま
       す。また、 sail の中で「Riggle 記念構造体 ("Dave  Riggle":
       筆 者)」を使ってしまったということでも名前を売ってしまった
       ぐらいですし。筆者の構造体参照の多くはとても長いので、ライ
       ンプリンタの印字ページをはみ出してしまいます。もし、笑わな
       いと約束して下さるなら、ここに一例をお見せしましょう。

       specs[scene[flog.fgamenum].ship[flog.fshipnum].shipnum].pts


       sail には、1983 年の夏と秋に最も徹底的な 4 回目の書き換 え
       が なされました。 Ed Wang はコードを殆ど何もない状態から書
       き換えモジュール化しました (記念碑的な偉業です)。彼は、 多
       くの新しいバグを導入したにもかかわらず、最終的な結果はとて
       も奇麗で、(?) より速いものになりました。彼は、ウィンドウ移
       動コマンドと艦船発見コマンドを加えました。



歴史的情報

       古 い横帆船 [Square Rigger] は、複雑な帆走が可能で、とても
       操作しやすい船です。これら横帆船の唯一つの弱点は、風上にぎ
       りぎりに間切って帆走できないことです。木造船の設計は大砲を
       左舷と右舷の方向に向けることだけを考慮していました。少数の
       小さな大砲 (通常 6 ポンド砲か 9 ポンド砲) だけが前方に狙い
       をつけることができました。しかし、それらの砲は、68 門の 24
       ポンド砲か 32 ポンド砲からなる舷側砲の片舷斉射に比べれば、
       その効果は小さいものでした。大砲は大体つぎのような方向に向
       けられます。

              \
               b----------------
           ---0
               \
                \
                 \     10の範囲まで (砲丸 [round shot] の場合)
                  \
                   \
                    \

       片舷斉射が敵艦の縦方向に打ち抜かれたときには、興味深い現象
       が起きました。砲弾は甲板 [こうはん] に沿ってはねまわり数倍
       の損害を加えがちでした。この現象は縦射 [rake] と呼ばれまし
       た。船の船首 [bow] は非常に強固で船尾 [stern] より小さな標
       レオンのフランス支配が終るまでです。帆船時代に関しては、素
       晴らしい本が多くあります。筆者の好きな作家は Captain Fred-
       erick  Marryat   で す。 もっ と現代の作家達の中では、C.S.
       Forester や Alexander Kent です。

       艦船には、装備された兵器で区別される分類があります。どの艦
       隊 で も メ イ ン マ ストをなす艦船は、戦列艦 [Ship of the
       Line]、即ち、戦列をなす戦艦 [Line of Battle Ship] です。こ
       れらの艦船がこのように名付けられた理由は、これらが大きな列
       を作って交戦するからです。彼らは、互いに助け合えるぐらい近
       く に 位置しますが、それでも、どの艦もその両舷側の片舷斉射
       [broadside] を発射できるようにします。現代の「遠洋定 期 船
       [ocean  liner]」 と か 「定 期 船  [liner]」、そして「戦艦
       [battleship]」という言葉は「戦列艦 [Ship of the Line]」 か
       ら派生したものです。最もありふれた分類は、74 砲門で 2 層甲
       板の戦列艦です。 2 層の砲列甲板には普通 18 ポンド砲 か  24
       ポンド砲が搭載してありました。

       第  1   に来る分類は、艦隊の誇りとなる船です。これらの艦船
       は、80 砲門から 136 砲門の大砲を搭載した巨大な 3 層甲板 戦
       列艦です。 3 層の大砲は、普通 18 ポンド砲、24 ポンド砲、そ
       して 32 ポンド砲でした。これらの大砲は、この順番で上から下
       に搭載されていました。

       他のさまざまな船が次の分類になります。これらの戦艦は殆んど
       全て「レイジー[razee]」、すなわち、甲板を 1 層切り落とした
       戦列艦です。これらの戦列艦は、40-64 砲門の大砲を搭載した、
       フリゲート艦 [frigate] と戦列艦の貧弱なあいのこです。レ イ
       ジーには、フリゲート艦のスピードもなければ、戦列艦の火力も
       ありませんでした。

       その次に来る分類が、「艦隊の目」 で す。 フ リ ゲ ー ト 艦
       [frigate] は 32 砲門から 44 砲門の大砲をどこにでも搭載して
       いて大きさはさまざまです。これらは、大変便利な船です。フリ
       ゲート艦は、より大きな船に対しては航行速度でまさり、より小
       さな船に対しては火力でまさります。フリゲート艦は、ずっと大
       きな 74 砲門の戦列艦がやるように戦列を組んで戦ったりはしま
       せんでした。その代わり、これらの船は、敵の背後をおび や か
       し、傷ついて戦えなくなった船をだ捕しました。これらの船は、
       艦隊から離れて行なう任務で、はるかに効果を発揮しました。例
       えば、長い航海を短縮するとか、ボートによる戦闘を切り開くと
       かの任務です。これらは、強力な一撃のあと、ずばやく引くこと
       ができました。



       最 後に来る分類には、コルベット艦 [corvette](平甲板 1 段砲
       装の帆装戦艦)、スループ帆船 [sloop](1 本マストの縦帆 船)、
       そしてブリッグ帆船 [brig](2 本マストの横帆船) があります。
       これらは、一般的には 20 砲門以下の大砲を搭載しているより小
       さな船です。コルベット艦は、フリゲート艦よりほんのちょっと
       小さいだけなので 30 砲門までの大砲を載せられたでしょう。ス
       て、総帆の船は戦闘帆装の船よりずっと速く航行できます。総帆
       装についての唯一の問題は、帆と索具に非常に大きな応力がかか
       るので、狙い澄ました砲丸は、帆をちりじりに引き裂いてしまう
       こ と ができるということです。これにひきかえ、ゆるんだ帆に
       は、砲丸は小さな穴しか開けられません。この理由で、総帆装を
       つ けた船では、索具への損傷は 2 倍になります。このことで、
       総帆を使うことを思いとどまらないで下さい。筆者は、総帆を戦
       闘たけなわとなるまで維持するのが好きです。総帆装の船には船
       籍として大文字を設定します。例えば、蛙食いのフランス 野 郎
       「f0」が総帆であれば、「F0」と印字されます。

       船が、傾いた廃船 [listing hulk] になるまで叩き潰されたとき
       は、最後まで残っていた者が「旗を下ろして降伏」します。この
       儀 式は、船の正式な降伏です。降伏した船の船籍文字は、「!」
       として印字されます。例えば、最後の例のフランス野郎は、すぐ
       に「!0」になるでしょう。

       船が傾いた廃船の段階に至ったときには、船が出火したり沈没し
       たりする可能性が確率的に生じます。沈みつつある船は、その船
       籍 として「~」が印字されます。出火していて、今にも爆発しそ
       うなときには、「#」が印字されます。

       だ捕された船はだ捕船回航員の船籍になります。それゆえ、もし
       ア メ リカ船が英国船をだ捕したならば、英国船の船籍として、
       「a」が印字されます。更に、船の番号は最初の番号し だ い で
       「&」, 「'」, 「(」, ,「)」, 「*」, 及び 「+」につけかえら
       れます。例えば、アメリカ船にだ捕された「b0」は、「a&」とな
       ります。フランス野郎にだ捕された「s4」は「f*」となります。

       究極の例は、もちろん、アメリカ船に捕獲された爆発しそうなイ
       ギリス野郎です:「#&」


移動

       多 く の人にとって、移動は sail の最も困惑させられる部分で
       しょう。艦船は 8 方向を向くことができます:

                                        0      0      0
               b       b       b0      b       b       b       0b      b
               0        0                                             0

       艦艇が舵を切ると、その船の「船尾 [stern]」が動きます。「船
       首  [bow]」は、動きません。 (風が凪いでさえいなければ)、風
       には関係なく船はいつでも舵を切ることができます。すべての船
       は、 船 足を失ったときには漂流してしまいます。もし、船が 2
       ターンの間に全く前進しなければ、その船は漂流し始めます。も
       し 船 が 漂流し始めた場合、もし「面舵 [right turn]」を切る
       か、「取舵 [left turn]」を切る以外のことをしようとしている
       なら、舵を切る前にまず前進しなければなりません。ちなみに、
       面舵や取舵を切ることはいつでも可能です。

       sail の移動コマンドは、いくつかの前進と旋回からなる文字 列
       です。例としては、「l3」があります。これは、船に取舵を切ら
            move (7, 4): d      /* 漂流、または 何もしない */
            move (7, 4): 6r
            move (7, 4): 5r1
            move (7, 4): 4r1r
            move (7, 4): l1r1r2
            move (7, 4): 1r1r1r1

       横帆船は、風上に向かって帆走することには全く惨めなほど機能
       を果たしませんでした。そのため、移動コマンド列のどこかで風
       上を向いてしまったら、移動はそこで止まってしまいます。例え
       ば、

            move (7, 4): l1l4
            Movement Error;
            Helm: l1l        ------ (Helm = 舵輪、舵の動き)

       そのうえ、旋回を行なうときにはいつでも、移動の許容限度は最
       小にまで低下します (残っているものといえば、新しい態勢で持
       て るはずのものです)。要するに、もし風上によりぎりぎりに間
       切って舵を切れば、「move」プロンプトに表示される全許容量を
       帆走することは、全くできそうにありません。

       昔の帆船の船長たちは、風について常に気を配っていなければな
       りませんでした。 sail の艦長達も、全く同じです。船の移動す
       る能力は、風に対する態勢に依存しています。可能な角度のうち
       最善のものは、船尾から 45 度の方角から風を受けることです。
       即ち、船尾からちょっとずれた方角からです。スクリーンの脇に
       現れる指示によって、風に対する方位全てに対する、その船に可
       能な移動を知ることができます。これは、まず、戦闘帆での速度
       を示し、次に、総帆での速度を括弧内に示します。

                            0 1(2)
                           \|/
                           -^-3(6)
                           /|\
                            | 4(7)
                           3(6)

       船の船首(「^」で表します)が上を向いており、風がページの 下
       か ら上へ吹いているとしましょう。 1 番下のB>u3(6)」という数
       字は、その状況での戦闘帆と総帆での速度を表すでしょ う。 も
       し、 風が (後方) 45 度から吹いていれば、はB>u4(7)」移動でき
       ます。もし、風が帆桁方向から (横風) であれば、 B>u3(6)」 で
       す。 も し、 風 が船首からちょっとずれた方向からであれば、
       B>u1(2)」だけしか移動できません。風に対面してしまったら、全
       く移動できません。風に対面してしまった船は、「枷をかけられ
       た」と言われていました。


風速と風向き

       風速と風向きは画面の脇に小さな風信器として表示されます。風
       信 器の真中の数字は、風速を表します。そして、+ から - への
       向きは、風向きを示します。風は+符号 (高気圧) から - 符号 (
       も し、2隻の船が衝突したら、彼らは互いに絡まってしまう危険
       を冒しています。これは、「絡まり [fouling]」と呼ばれていま
       す。絡まった船は、一緒にくっついてしまい、どちらも動けませ
       ん。双方が望む場合、彼らは絡まりを解除することもできます。
       乗 船 乱入団を他の船に送り出せるのは、敵艦を絡めたか鈎錨で
       引っかけたときに限られます。

       船は四つ爪錨 [grapnel] を他の船の索具 [rigging] に投げつけ
       ることにより引っかけることができます。

       船が保持している絡まりと鈎錨の引っかけの数は画面の右上に表
       示されます。


乗船乱入

       乗船乱入は、人命の点からすると非常に費用のかかる冒険 で し
       た。 sail では、乗船乱入団が作られるのは次の場合です。つま
       り、敵艦に乗船乱入するためか、攻撃に対抗して自分自身の艦を
       守るためかのいずれかです。防衛のための乗船乱入団として組織
       された人々は組織されぬままの人々より2倍も激しく自艦を 守っ
       て戦います。

       乗船乱入団の乗船乱入攻撃の強さは、送られる乗員の質と数によ
       り決まります。


乗員の質

       英国の船乗りは、彼らの航行能力の優秀さで世界中に盛名を馳せ
       ました。しかし、実は、世界一の船員は、アメリカの船員だった
       のです。何故かといえば、アメリカ海軍は、王立海軍の賃金の 2
       倍を支払ったので、海の好きな英国の船員は数千の単位でアメリ
       カへ逃亡したからです。

       sail では、乗員の質は、5 つのエネルギーレベルに量子化さ れ
       ます。「精鋭 [Elite]」な乗員は、他の全ての船乗りに対して、
       射撃能力においても格闘能力においても凌駕できます。 「一 流
       [Crack]」 な乗員が、次に来ます。「普通 [Mandane]」な乗員は
       平均的です。「未熟 [Green]」な乗員と「反抗的  [Mutinous]」
       な乗員は、平均以下です。上手な目の子勘定としては、「一流」
       と「精鋭」な乗員は「普通」な乗員に比して片舷斉射あた り  1
       発余分に命中させます。「未熟」な乗員にはあまり多くを期待し
       ないことです。


舷側砲[broadsides]

       各舷側砲 [broadsides] には、次の 4 種類の砲弾を装填でき ま
       す:   ぶどう弾 [grape]、鎖弾 [chain]、砲丸 [round]、2 連発
       [double]。大砲 [gun] とカロネード砲 [carronade] を、 左 舷
       [port] と右舷 [starboard] の両砲郭に搭載できます。カロネー
       ド砲 [carronade] は 2 の射程距離しかありません。そのため、
       カロネード砲を発射できるほど近付かなければなりません。他の
       船の船殻 [hull] を砲撃するか、索具 [rigging] を砲撃する か
       を 選 択 することができます。もし船の距離が 6 よりも遠けれ
       ば、読者は索具を砲撃できるだけです。

       1 の射程距離。たまに、敵乗員に圧倒的な効果を示します。

       スクリーンの脇には、自分の船に関する極めて重要な情報が表示
       されます:

                      Load  D! R!
                      Hull  9
                      Crew  4  4  2
                      Guns  4  4
                      Carr  2  2
                      Rigg  5 5 5 5

       「Load  (装填)」は、左舷と右舷それぞれの砲にどのような砲弾
       が装填されているかを示します。砲弾の後の「!」はそれが最 初
       の片舷斉射であることを示します。最初の片舷斉射は、戦闘の前
       に、そして甲板が血で真っ赤に染まる前に、注意深く装填されて
       います。その結果、最初の片舷斉射は、後で装填したときの片舷
       斉射より若干効果的です。砲弾の型のあとの「*」は、砲側員 が
       ま だ その砲弾を装填中で、まだ発砲できないことを示します。
       「Hull (船殻)」は、どれくらいの船殻が残されているかを示 し
       ま す。「Crew (乗員)」は、3 つの区画ごとの乗員を示します。
       乗員が死ぬにつれて、読者は砲撃力を失なっていきます。「Guns
       ( 大砲)」と「Carr (カロネード砲)」は、左舷と右舷の大砲を示
       します。大砲を失うと、それだけ砲撃力を失います。「Rigg (索
       具)」は、3 本マストや 4 本マストにどれくらいの索具が残って
       いるかを示します。索具が打ち払われるにつれて、機動力が失わ
       れてゆきます。


砲撃の効果

       船 が 雷のような大音響をとどろかせて片舷の砲を発射するとき
       は、とても劇的です。しかし、ただ行き当たりばったりに片舷斉
       射を行なっても、命中は全く保証されません。片舷斉射の破壊力
       には、多くの要素が影響します。まず第 1 の、そして、主要 な
       要因は、距離です。 10 の距離にある船を砲撃する方が、すぐ横
       に並んで波を蹴立てて進んでいる船を砲撃するより困難です。次
       は、 縦 射 [rake] です。以前に記述した通り、縦射砲撃は、10
       の距離にある船の帆柱をときには折り倒すことができます。その
       次には、乗員の数と質が片舷斉射による損害に影響します。発砲
       する大砲の数もまた、いわば、実を結んで得点になると言 え ま
       す。最後に、天候が片舷斉射の正確さに影響します。もしも、波
       が高ければ (5 または 6)、戦列艦は下側の砲門を開くことさ え
       できず、大砲を出せません。このことにより、嵐の中では、フリ
       ゲート艦や他の平甲板の船は有利になりま す。 シ ナ リ オ の
       Pellew vs. The Droits de L'Homme (ペルー艦長対人権号) は、
       この特殊な状況を利用しています。


修理

       船殻、大砲、索具に対して修理を行なうことができます。3 ター
       ン につき 2 ポイントの遅い割合で修理が進みます。それ以上の
       修理ができなくなっ た と き に は、 「修 理 完 了  [Repair
       Completed]」のメッセージが表示されます。



遊び方

       sail にコマンドを与えるには、文字を 1 文字タイプします。そ
       のとき、更に入力するよう催促されます。コマンドの短い要約を
       次に示します。


コマンドの要約

           'f'  可能なら、片舷斉射を行ないます
           'l'  再装填
           'L'  舷側砲から弾を抜きます (弾薬を交換するため)
           'm'  移動
           'i'  最寄りの船を表示
           'I'  全艦船を表示
           'F'  特定パターンの船を 1 隻または数隻探します (例えば全アメリカ船は「a?」)
           's'  艦隊全体にメッセージを送信
           'b'  敵艦への乗船乱入の試み
           'B'  乗船乱入隊を呼び返します
           'c'  帆装を交換
           'r'  修理
           'u'  絡んだ索具をほどく試み
           'g'  鈎錨を引っかける/はずす
           'v'  ゲームのバージョンナンバの表示
          '^L'  画面の再描画
           'Q'  終了

           'C'     読者の船をウィンドウの真中にします
           'U'     ウィンドウを上へ移動
           'D','N' ウィンドウを下へ移動
           'H'     ウィンドウを左へ移動
           'J'     ウィンドウを右へ移動
           'S'     ウィンドウを自分の船についていかせるか今の位置を保つかを反転



シナリオ

       以下に、 sail のシナリオの要約を示します:


Ranger vs. Drake:

       北からの風、疾風。

       (a) Ranger            19 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (7 点)
       (b) Drake             17 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (6 点)


The Battle of Flamborough Head:

       南からの風、疾風。

       これは、ジョン・ポール・ジョーンズの最初の有名な海戦です。
       ボノム・リシャールに乗り組んだ彼は、素早くセラピスに乗船乱
       入したおかげで、セラピスの優勢な火力を克服できました。

       (a) Bonhomme Rich     42 砲門 コルベット艦 (一流の乗員) (11 点)
       (b) Serapis           44 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (12 点)


Suffren and Hughes:

       南からの風、疾風。

       (b) Monmouth          74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (24 点)
       (b) Hero              74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (26 点)
       (b) Isis              50 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (17 点)
       (b) Superb            74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (27 点)
       (b) Burford           74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (24 点)
       (f) Flamband          50 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (14 点)
       (f) Annibal           74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (24 点)
       (f) Severe            64 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (18 点)
       (f) Brilliant         80 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (31 点)
       (f) Sphinx            80 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (27 点)


Nymphe vs. Cleopatre:

       南よりの風、疾風。

       (b) Nymphe            36 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (11 点)
       (f) Cleopatre         36 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (10 点)


Mars vs. Hercule:

       南からの風、疾風。

       (b) Mars              74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (26 点)
       (f) Hercule           74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (23 点)


Ambuscade vs. Baionnaise:

       北からの風、疾風。

       (b) Ambuscade         32 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (9 点)
       (f) Baionnaise        24 砲門 コルベット艦 (平均の乗員) (9 点)


Constellation vs. Insurgent:

       南からの風、疾強風。

       (a) Constellation     38 砲門 コルベット艦 (精鋭な乗員) (17 点)
       (f) Insurgent         36 砲門 コルベット艦 (平均の乗員) (11 点)


Constellation vs. Vengeance:

       南からの風、疾風。

       (a) Constellation     38 砲門 コルベット艦 (精鋭な乗員) (17 点)
       (f) Vengeance         40 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (15 点)


The Battle of Lissa:

       南からの風、疾風。

       (b) Amphion           32 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (13 点)
       (b) Active            38 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (18 点)
       (b) Volage            22 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (11 点)
       (b) Cerberus          32 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (13 点)
       (f) Favorite          40 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (15 点)

       (a) United States     44 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (24 点)
       (b) Macedonian        38 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (16 点)


Constitution vs. Java:

       南からの風、疾風。

       (a) Constitution      44 砲門 コルベット艦 (精鋭な乗員) (24 点)
       (b) Java              38 砲門 コルベット艦 (一流の乗員) (19 点)


Chesapeake vs. Shannon:

       南からの風、疾風。

       (a) Chesapeake        38 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (14 点)
       (b) Shannon           38 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (17 点)


The Battle of Lake Erie:

       南からの風、軽風。

       (a) Lawrence          20 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (9 点)
       (a) Niagara           20 砲門 スループ帆船 (精鋭な乗員) (12 点)
       (b) Lady Prevost      13 砲門 ブリッグ帆船 (一流の乗員) (5 点)
       (b) Detroit           19 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (7 点)
       (b) Q. Charlotte      17 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (6 点)


Wasp vs. Reindeer:

       南からの風、軽風。

       (a) Wasp              20 砲門 スループ帆船 (精鋭な乗員) (12 点)
       (b) Reindeer          18 砲門 スループ帆船 (精鋭な乗員) (9 点)


Constitution vs. Cyane and Levant:

       南からの風、和風。

       (a) Constitution      44 砲門 コルベット艦 (精鋭な乗員) (24 点)
       (b) Cyane             24 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (11 点)
       (b) Levant            20 砲門 スループ帆船 (一流の乗員) (10 点)


Pellew vs. Droits de L'Homme:

       北からの風、疾強風。

       (b) Indefatigable     44 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (14 点)
       (b) Amazon            36 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (14 点)
       (f) Droits L'Hom      74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (24 点)


Algeciras:

       南西からの風、和風。

       (b) Caesar             80 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (31 点)
       (b) Pompee             74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (27 点)
       (b) Spencer            74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (26 点)
       (b) Hannibal           98 砲門 3 層甲板 戦列艦 (一流の乗員) (28 点)
       (b) Confiance         37 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (14 点)
       (b) Linnet            16 砲門 スループ帆船 (精鋭な乗員) (10 点)
       (b) Chubb             11 砲門 ブリッグ帆船 (一流の乗員) (5 点)


Last Voyage of the USS President:

       北からの風、疾風。

       (a) President         44 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (24 点)
       (b) Endymion          40 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (17 点)
       (b) Pomone            44 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (20 点)
       (b) Tenedos           38 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (15 点)


Hornblower and the Natividad:

       東からの風、疾強風。

       ホーニィ・ファンの読者のためのシナリオです。思い起こしてい
       ただきたい事は、ホーンブロワーは、大きな不利と風に抗してナ
       ティ ビダッドを沈めたことです。ヒント:ナティビダッドに乗船
       乱入しようとしないで下さい。この船の乗員は、未熟ではありま
       すが、ずっと多いのです。

       (b) Lydia             36 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (13 点)
       (s) Natividad         50 砲門 戦列艦 (未熟な乗員) (14 点)


Curse of the Flying Dutchman(さまよえるオランダ人の呪い):

       南からの風、疾風。

       ちょっとした戯れです。Piece of Cake の側を取って下さい。

       (s) Piece of Cake      24 砲門 コルベット艦 (平均の乗員) (9 点)
       (f) Flying Dutchy     120 砲門 3 層甲板 戦列艦 (精鋭な乗員) (43 点)


The South Pacific:

       南からの風、雄風。

       (a) USS Scurvy        136 砲門 3 層甲板 戦列艦 (反抗的乗員) (27 点)
       (b) HMS Tahiti        120 砲門 3 層甲板 戦列艦 (精鋭な乗員) (43 点)
       (s) Australian         32 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (9 点)
       (f) Bikini Atoll        7 砲門 ブリッグ帆船 (一流の乗員) (4 点)


Hornblower and the battle of Rosas bay:

       東からの風、疾風。

       ホーンブロワーが負けた唯一の海戦です。
       しかし、彼は1隻の船のマストを折り、他の船達に船尾縦射を撃ちました。
       あなたも同じだけの戦果が挙げられるでしょうか。

       (b) Sutherland         74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (26 点)
       (f) Turenne            80 砲門 3 層甲板 戦列艦 (平均の乗員) (27 点)
       (f) Nightmare          74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (24 点)
       (f) Paris             112 砲門 3 層甲板 戦列艦 (未熟な乗員) (27 点)
       (f) Napoleon           74 砲門 戦列艦 (未熟な乗員) (20 点)

       (a) Alligator         120 砲門 3 層甲板 戦列艦 (精鋭な乗員) (43 点)
       (b) Firefly            74 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (27 点)
       (b) Cypress            44 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (14 点)


Botany Bay:

       北からの風、疾風。

       (b) Shark             64 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (18 点)
       (f) Coral Snake       44 砲門 コルベット艦 (精鋭な乗員) (24 点)
       (f) Sea Lion          44 砲門 フリゲート艦 (精鋭な乗員) (24 点)


Voyage to the Bottom of the Sea:

       北西からの風、疾風。

       このシナリオは、Richard BasehartとDavid Hedisonに捧げるものです。

       (a) Seaview           120 砲門 3 層甲板 戦列艦 (精鋭な乗員) (43 点)
       (a) Flying Sub         40 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (17 点)
       (b) Mermaid           136 砲門 3 層甲板 戦列艦 (反抗的乗員) (27 点)
       (s) Giant Squid       112 砲門 3 層甲板 戦列艦 (未熟な乗員) (27 点)


Frigate Action:

       東からの風、疾風。

       (a) Killdeer          40 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (15 点)
       (b) Sandpiper         40 砲門 フリゲート艦 (平均の乗員) (15 点)
       (s) Curlew            38 砲門 フリゲート艦 (一流の乗員) (16 点)


The Battle of Midway:

       東からの風、和風。

       (a) Enterprise         80 砲門 戦列艦 (一流の乗員) (31 点)
       (a) Yorktown           80 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (27 点)
       (a) Hornet             74 砲門 戦列艦 (平均の乗員) (24 点)
       (j) Akagi             112 砲門 3 層甲板 戦列艦 (未熟な乗員) (27 点)
       (j) Kaga               96 砲門 3 層甲板 戦列艦 (未熟な乗員) (24 点)
       (j) Soryu              80 砲門 戦列艦 (未熟な乗員) (23 点)



Star Trek:

       南からの風、疾風。

       (a) Enterprise        450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (a) Yorktown          450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (a) Reliant           450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (a) Galileo           450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (k) Kobayashi Maru    450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (k) Klingon II        450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (o) Red Orion         450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)
       (o) Blue Orion        450 砲門 戦列艦 (精鋭な乗員) (75 点)

       Chris Guthrie
       Captain Happy
       Horatio Nelson
               そして他の多くの優れた人々...


参考文献

       Wooden Ships & Iron Men, by Avalon Hill Game Co. (ボードゲーム)
       Captain Horatio Hornblower Novels, (13 of them) by C.S. Forester
       「海の男/ホーンブロワー・シリーズ」
         早川書房、セシル・スコット・フォレスター
       Captain Richard Bolitho Novels, (12 of them) by Alexander Kent
       「海の勇士/ボライソー・シリーズ」
        早川書房、アレグザンダー・ケント
       The Complete Works of Captain Frederick Marryat, (about 20)
       Captain Frederick Marryat全集, (約20)特に
             Mr. Midshipman Easy
             Peter Simple
             Jacob Faithful
             Japhet in Search of a Father
             Snarleyyow, or The Dog Fiend
             Frank Mildmay, or The Naval Officer


バグ

       多 分、 少しはあると思います。もし、バグを見つけたらどうか
       "riggle@ernie.berkeley.edu"    と   "edward@ucbarpa.berke-
       ley.edu" にお知らせ下さい。




4th Berkeley DistributioDecember 30, 1993 SAIL(6)



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