mh-profile(5) FreeBSD 一般コマンドマニュアル

mh-profile

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mh-profile



SYNOPSIS

       .mh_profile


DESCRIPTION

       全 て の  MH   ユ ー ザ ーは、自分のホーム・ディレクトリに
       .mh_profile という名前のファイルを持っているはずです。この
       ファイルには MH のプログラムの一部または全部が使うパラメー
       タ群が含まれています。このファイル中のそれぞれのエントリは
       次のような形式です。

           profile-component: value

       もし、エントリのテキストが数行に渡る場合は、各継続行の最初
       はスペース、もしくはタブである事から継続行であることが分か
       ります。使用可能なプロファイル・コンポーネントは以下に例示
       します。 `Path:' だけは必須で、その他は無くても大 丈 夫 で
       す。いくつかのものは、それがない時はデフォルトの値を持ちま
       す。

       以下の説明で、 (profile, default) はその情報がユーザ ー の
       MH   プ ロファイル(profile)に保持されるのか、MH コンテクス
       ト(context)に保持されるのかを表し、また、デフォルトの値 が
       何であるのかを表します。

       Path: Mail
                 ユーザーの MH ディレクトリの位置を示します。この
                 場合、ユーザーのホーム・ディレ ク ト リ の 下 の
                 "Mail" というディレクトリです。 (profile, デフォ
                 ルトは無し)

       context: context
                 MH コンテクスト・ファイルの位置を宣言します。 後
                 述 の  HISTORY   節 も参照して下さい。 (profile,
                 default: <mh-dir>/context)

       Current-Folder: inbox
                 カレント・フォルダを 記 録 し ま す。  (context,
                 default: "Inbox" で指定されたフォルダ)

       Inbox:    inbox
                 inbox   の 名前を定義します。 (profile, default:
                 inbox)

       Previous-Sequence: pseq
                 プログラムに指定された `msgs' または `msg' 引 数
                 に対して、設定すべきシーケンスの名前です。もし設
                 定されてない場合や空である場合は、何のシーケンス
                 も定義しません。そうでない場合は、 `msgs' または
                 `msg' 引数を取るプログラムを実行する度に、このコ
                 ンポーネントで指定されたそれぞれのシーケンス名に
                 対して、まずシーケンスを空にし、それから指定され
                 た そ れぞれのメッセージがシーケンスに追加されま
                 合はシーケンスは定義されません。そうでない 場 合
                 は、それぞれのメッセージはそれぞれの与えられたシ
                 ーケンス名に追加されます。 (profile, デフォル ト
                 は無し)

       mh-sequences: .mh_sequences
                 それぞれのフォルダ内に、パブリック・シーケンスの
                 情報を書き込むファイル名です。パブリック・シーケ
                 ン ス を使用不能にするには、この値を空にします。
                 (profile, default: .mh_sequences)

       atr-seq-folder: 172 178-181 212
                 フォルダ folder でのプライベート・シーケンス seq
                 の情報を保持します。 (context, デフォルトは無し)

       Editor: /usr/ucb/ex
                 comp (1)、dist (1)、forw (1)、そして repl (1) で
                 使 用 す る エ ディ タ を 指定します。 (profile,
                 default: prompter)

       Msg-Protect: 644
                 メッセージ・ファイルのモードを 8進数で与えます。
                 こ の 8進数の説明は chmod (1) を参照して下さい。
                 (profile, default: オプション MSGPROT の値、また
                 は 0644)

       Folder-Protect: 711
                 フォ ル ダ・ディレクトリのモードを 8進数で与えま
                 す。 (profile, default: オプション FOLDPROT   の
                 値、または 0711)

       program: デフォルトの引数
                 MH プログラム program が起動した時にデフォルトで
                 使用される引数を設定します。例えば、メッセージに
                 返信する際の Editor プロファイル・コンポーネント
                 を置き換えるには、
                      repl: -editor /bin/ed
                 というように出来ます。 (profile, デフォルトは 無
                 し)

       lasteditor-next: nexteditor
                 エディタ "lasteditor" を使用した後で使うエディタ
                 のデフォルトを "nexteditor" に設定します。これは
                 compdistforw、 そ して repl で、 "What now?"
                 レベルで使用できます。ドラフトを "lasteditor" で
                 編集した後には、デフォルトのエディタは "nextedi-
                 tor" になります。もしユーザーが "What now?" に対
                 し て、 引 数 を つ け ず に  "edit"  と入力する
                 と、"nexteditor" が使われます。 (profile, デフォ
                 ルトは無し)

       bboards: system

       Alternate-Mailboxes: mh@uci-750a, bug-mh*
                 replscan に対し、これらのアドレスも自分自 身
                 である事を知らせます。複数のメールアドレスを持っ
                 ている場合に便利です。これによって、repl は返 信
                 の 際 に ど のアドレスを含めるべきかを決め、また
                 scan は、それが自分自身が出したメッセージかど う
                 か を知ります。つまり mh-format (5) で、関数エス
                 ケープ (mymbox) は、ここに書かれているアドレスを
                 全て自分自身であると判断します。アドレスはコンマ
                 で区切り、ホスト名はそのメールボックスの公式ホス
                 ト名でなければなりません。ホストに対するローカル
                 のニックネームは公式ホスト名には置き換わり ま せ
                 ん。それぞれのアドレスに対して、ホストが書かれて
                 ないものは、全てのホストのそのアドレスが自分自身
                 だ とされます。加えて、アスタリスク (`*') はメー
                 ルボックスとホストの両方の最後に置け、ワイルドカ
                 ードとして使えます。 (profile, default: あなたの
                 ユーザー名)

       Aliasfile: aliases other-alias
                 aliwhom、そして send で使われるエイ リ ア ス・
                 ファ イルです。これは `-alias file' オプションの
                 代わりに使えます。 (profile, デフォルトは無し)

       Draft-Folder: drafts
                 compdistforw、そして repl で使われるデフォル
                 ト のドラフト・フォルダです。この指定は `-draft-
                 folder +folder' オプションで置き換えられます。指
                 定されると、ドラフト・ファイルはこのフォルダ内の
                 メッセージとして作られます。 `-draftmessage msg'
                 が指定されるとそのメッセージ、そうでない場合のデ
                 フォルトは通常 `new' (comp コマンドが `-use'  オ
                 プ ション付で使われた場合のデフォルトは `cur')で
                 す。ドラフト・フォルダを使うと、同時に複数のドラ
                 フト・ファイルを存在させる事が出来るので、あるド
                 ラフトの編集を中断して、別のドラフトを編集し、ま
                 た元のドラフトの編集に戻るような事も簡単に出来る
                 ようになります。また、それら編集途中のドラフトは
                 通 常 の  MH  メッセージとして、全ての MH コマン
                 ド(showscanpick など)で扱う事が出来ます。 ド
                 ラフト・フォルダが指定されていない場合は、ドラフ
                 ト・ファイルは通常、ユーザーの MH ディレクトリの
                 下 の  `draft'   と いうファイル一つになります。
                 (profile, デフォルトは無し)

       Trash-Folder: trash
                 rmm で使われるデフォルトのゴミ箱フォルダ・ディレ
                 ク トリです。これを指定すると、MH コマンドで削除
                 を行なうと、当該メッセージはこのフォルダに移動し
                 ます (このフォルダで削除すると実際にそのファイル
                 を消します)。指定されていない場合は、頭にコンマ(
                 forw にメーリングリスト list のダイジェスト(まと
                 め送り)の最後に送られた巻を指定します。 forw  で
                 `-digest list'   オ プ ションが指定され、 `-vol-
                 ume number' が指定されない場合はこの値が(1を足さ
                 ずに)使われます。 (context, デフォルトは無し)

       MailDrop: .mail
                 メールドロップがデフォルトと違う場合に、inc にそ
                 れを指定します。これは環境変数 MAILDROP で置き換
                 えられます。 (profile, default: /var/mail/$USER)

       Signature: RAND MH System (agent: Marshall Rose)
                 send にメールで使われる名前を指定します。これ は
                 環 境変数 SIGNATURE で置き換えられます。もし環境
                 変数 SIGNATURE もこのプロファイル・エントリも 指
                 定 されてない場合は /etc/passwd の "gcos" 欄が使
                 われます。 MH が UCI オプション付で構築されて い
                 る場合は、 $HOME/.signature ファイルも参照されま
                 す。この名前は send が "From:" ヘッダーを作る 際
                 に、そのアドレス欄に付け加えられます。このテキス
                 トにはアドレス自体は含めないで下さい。 (profile,
                 デフォルトは無し)

       File-Coding: ja_JP.EUC
                 MH   プ ログラムがファイル(メッセージ等)やコマン
                 ド・ラインを読みとる際に想定する漢字コードを指定
                 します。また、ファイルに書き込む際の漢字コードも
                 指定します。この値は環境変数 MH_FILE_CODING で置
                 き換え可能です。 (profile, デフォルトは無し)

       Display-Coding: ja_JP.EUC
                 MH  プログラムが端末に表示する際に出力する漢字コ
                 ードを指定します。この値 は 環 境 変 数  MH_DIS-
                 PLAY_CODING   で 置き換え可能です。 (profile, デ
                 フォルトは無し)

       Process-Coding: ja_JP.EUC
                 MH プログラムがパイプに出力する漢字コードを指 定
                 します。また、パイプから読み込む際に想定する漢字
                 コードも指定します。この値は環 境 変 数  MH_PRO-
                 CESS_CODING   で 置き換え可能です。 (profile, デ
                 フォルトは無し)

       以下のプロファイル要素は MH プログラムが more (1) など他の
       プログラムを呼び出す時に使われます。もしユーザーがこれらの
       プログラムを置き換えたいと望むなら、 .mh_profile にそれ を
       書く事が出来ます。デフォルトの値を例示します。

            fileproc:     /usr/local/bin/refile
            incproc:      /usr/local/bin/inc
            installproc:  /usr/local/lib/mh/install-mh
            lproc:        オプション MORE の値。または /usr/ucb/more

       イルを .mh_profile 以外にする事が出来ます。もし環境変数 MH
       の値が絶対パスでない場合 (すなわち / で始まってない場合)、
       それはカレント・ディレクトリからの相対パスと考えられます。
       こ れは、MH が、絶対パスでないパス名をユーザーの MH ディレ
       クトリからのパスであると考えない数少ない例外の一つです。

       同様に、もし環境変数 MHCONTEXT が定義されていると、通常 の
       コンテクスト・ファイル(MH プロファイルで定義されている) 以
       外のコンテクストを指定できます。 MHCONTEXT の値が絶対パ ス
       でない場合、それはユーザーの MH ディレクトリからのパスと考
       えます。

       MH プログラムは他にも以下の環境変数を参照します。

       MAILDROP : inc でデフォルトのメールドロップを指定します。
            これはプロファイル・エントリ "MailDrop:" を置き換えま
            す。

       SIGNATURE : sendpost にメールで使う名前を指定します。
            こ れはプロファイル・エントリ "Signature:" を置き換え
            ます。

       HOME : 全ての MH プログラムにあなたのホーム・ディレクト リ
            を伝えます。

       SHELL : bbl に走らせるデフォルトのシェルを指定します。

       TERM : MH に端末のタイプを教えます。
            環 境変数 TERMCAP も参照されます。特に、これらは scanmhl にどうやって端末をクリアするか、そして端末の幅
            がどれぐらいあるかを伝えます。これらは mhl に端末の行
            数も伝えます。

       editalt : 再配布/返信元のメッセージです。
            これは distrepl で編集状態にある時、再配布、あ る
            い は返信されるメッセージを熟読できるようセットされま
            す。カレント・ディレクトリとメッセージが存在する フォ
            ル ダが同じ UNIX ファイル・システムにある場合は、この
            メッセージはカレント・ディレクトリの "@" というリンク
            名でも参照できます。

       mhdraft : 現在のドラフトのパス名を示します。
            これは compdistforw、そして repl によって、 what-
            nowproc にどのファイルに対して、"What now?" と聞け ば
            い いかを指定します。加えて、 distforw、そして repl
            は、mhfolder もセットします。さらに、 distreplwhatnowproc にドラフトと共にあるもう一つのメッセージ(
            再配布、または返信されるメッセージ)を伝え る た め に
            mhaltmsg をセットします。そして、 distwhatnowproc
            にメッセージ再配布が起こってる事を伝えるために mhdist
            をセットします。また、 whatnowproc にユーザーが選んだ
            エディタ(`-noedit' で打ち消されてない場合) が何である
            は、コマンド refilesendshow、 ま た は  whom   に
            `msgs'   引数が与えられてない時には、そのデフォルトの
            ファイルは mhdraft になります。これはデ フォ ル ト の
            whatnowproc  で提供されているデフォルトの行動を別のプ
            ログラムでも得たい場合に有用です。

       mhfolder : 代わりのメッセージが含まれているフォルダです。
            これは distrepl で編集段階でセットされ、再配 布、
            あ るいは返信されるメッセージを熟読する事が出来ます。
            環境変数 mhfoldershowprev、そして next でも mhl
            で使われる場合にセットされます。

       MHBBRC :
            もし環境変数 MHBBRC をセットすると、 bbc で読まれる電
            子掲示板情報ファイル .bbrc を別のファイルにする事が出
            来 ます。もし MHBBRC の値が絶対パスでない場合 (すなわ
            ち / で始まってない場合)、それはカレント・ディレク ト
            リからの相対パスと考えられます。

       MHFD :
            も し MH の構築の際に OVERHEAD オプションをセットして
            た場合で (確認するには MH コマンドに `-help' を付けて
            実行してみて下さい)、この環境変数がセットされてた場合
            は、 MH はこれを MH プロファイルを読み出し専用でオ ー
            プ ンしているファイル記述子の番号として考えます。同様
            に、環境変数 MHCONTEXTFD が設定されている場合は、これ
            を  MH   コンテクストを読み出し専用でオープンしている
            ファイル記述子の番号として考えます。 MH のこの仕様 は
            実 験的なもので、 MH の立上り時に可能な速度向上を調査
            しています。この仕様を可能にするには、これらの環境 変
            数 を設定し、空でない状態にしなければならない点に注意
            して下さい。もし MH の設定で OVERHEAD がセットされ て
            い る場合、 MH プログラムが他の MH プログラムを呼ぶ場
            合には、これが使われます。これらのファイル記述子は MH
            プ ログラムの実行の間中クローズされませんので、子プロ
            グラムはその恩恵を受けるかもしれません。この方法 は、
            安全にいくぶんかの速度向上が得られると考えられます。



FILES

       $HOME/.mh_profile                   ユーザーのプロファイル
       あるいは $MH                        が標準のプロファイルに代わる
       <mh-dir>/context                    ユーザーのコンテクスト
       あるいは $CONTEXT                   が標準のコンテクストに代わる
       <folder>/.mh_sequences              <folder> に対するパブリック・シーケンス


PROFILE COMPONENTS

       全て。


SEE ALSO

       mh(1), environ(5), mh-sequence(5)

       mh.4 以降の全ての MH のバージョンでは、 .mh_profile には静
       的な情報のみが含まれ、 MH プログラムがこれを更新する事はあ
       りません。情報等の変化は全てユーザーの MH ディレクトリにあ
       る context ファイルに書かれるようになっています。

       これには "Current-Folder" エントリとプライベート・シーケン
       スの情報を含みますが、これだけに制限されている訳ではありま
       せん。パブリック・シーケンスの情報はそれぞれのフォルダ内の
       .mh_sequences というファイルに書かれます。

       mh.4 より前に使われていた形式をそれ以後の MH の形式に改 め
       た い場合には、 install-mh を `-compat' オプション付で起動
       します。これは一般的に MH を "COMPAT" オプション付で構築し
       た場合には自動的に行なわれます。

       .mh_profile で "context" エントリ(これは小文字でなければな
       りません)を設定する事で、 context ファイルのパスを変える事
       が 可能です。もしエントリが絶対パスでない場合(/ で始まって
       ない場合)、ユーザーの MH ディレクトリからの相対パスと考 え
       られます。結果として、異なるコンテクスト・ファイルを使い分
       ける事によって、複数のプライベート・シーケンス集合を持つ事
       が出来ます。


BUGS

       .mh_profile   ではシェルのクォート処理のような事は出来ませ
       ん。すべての語はホワイトスペースで区切られます。

       プロファイルのオプションとして、どういう種類の引数を置いた
       らいいかという疑問があるかと思います。これに明白な解答を出
       すためには、全ての MH プログラムのコマンドラインでの意味を
       思い出しましょう。まず、矛盾するオプション(例えば `-header
       と `-noheader')が複数指定された場合には、その最後に指定 さ
       れ た オプションが効果を持ちます。つまり、先に指定したオプ
       ションは後で打ち消す事が出来る訳です。これは、プロファイル
       での指定はコマンドラインで打ち消す事が出来るという事です。
       一方、メッセージ・シーケンス、ファイル名、フォルダといった
       他の引数は同種の後で指定される引数でそれを打ち消す事が出来
       ません。この事から、プロファイルにはオプション(とその引数)
       だけを書くのが安全だと言えます。

       も し  MH プログラムを同じ引数で何度も何度も実行する事が分
       かっているが、その引数はオプションではない場合、この問題を
       解 決 するいくつかの解決方法があります。最初の方法は、その
       MH プログラムへのソフトリンク(シンボリック・リ ン ク)   を
       $HOME/bin ディレクトリに異なる名前で作る事が挙げられます。
       この時、プロファイルにその名前で新しいエントリを作り、その
       MH   コ マンドに指定したい引数を与えるのです。 MH コマンド
       は、自分自身の実行ファイル名(オリジナルのコマンド名では な
       い) のプロファイル・エントリを探します。同様に、その MH プ
       ログラムを好みの引数で呼び出す小さなシェル・スクリプトを作
       ることも出来ます (この解決方法としては、リンクを作って、プ
       ロファイル・エントリを与える方が好ましいでしょう)。

[mh.6]                        MH.6.8                MH-PROFILE(5)

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