uux(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル

uux

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uux



書式

       uux [ options ] command


解説

       リモートシステム上でコマンドを実行する時、またはリモートシ
       ステム上のファイルを用いて、ローカルシステム上でコマンドを
       実 行する時に uux コマンドを用います。コマンドは即座に実行
       される訳ではなく、 uucico (8) デーモンがシステムを呼 び 出
       し、 ジョ ブを実行するまではキューイングされます。デーモン
       は、 -r または、 --nouucico オプションを指定して本コマンド
       を実行しない限り、自動的に呼び出されます。

       実際のコマンド実行は、 uuxqt (8) デーモンが行います。

       引数に指定されたファイルは、リモートシステムから実際にコマ
       ンド実行を行うシステムに集めることができます。標準入力につ
       いても同様です。標準出力は、リモートシステム上のファイルに
       出力することができます。

       リモートシステムでコマンドを実行する場合は、[システム名] !
       の後に、 [コマンド名] を記述します。システム名が空白の場合
       には、ローカルシステム上でのコマンドの実行であるとみなされ
       ます。

       "!" マークを含む引数は、ファイル名を示しているものとみなさ
       れます。 "!" マークの前にはファイルが存在するシス テ ム 名
       を、後にはファイルへのパス名を記述します。システム名が空白
       の場合には、ローカルシステム上のファイルであるとされます。
       この場合、コマンドの実行されるリモートシステムへファイル転
       送が発生します。ファイル名が絶対パス名でない場合、現在のロ
       ー カ ルシステム上の作業ディレクトリ名がその前に付加されま
       す。この場合、リモートシステム上で無効なパスとなってしまう
       かも知れません。また、パス名として ~/ が先頭に付加される場
       合、 こ れ はUUCP パ ブ リッ ク ディ レ ク ト  リ(  通  常
       は/usr/spool/uucppublic) か らの相対パスであるとみなされま
       す。一般的に、~name/ で始まるディレクトリは、ユー ザ  name
       のホームディレクトリであるとして処理されます。

       標 準 入出力は普通にリダイレクトされます。パス名の中に "!"
       を含む時は、そのファイルがリモートシステム上にあるものとし
       て扱われます。リダイレクトキャラクタを引数の一部として扱う
       時には、シェルに解釈されずに uux に渡すことが出来るよう に
       クオートしなくてはなりません。また、追加書き込みのリダイレ
       クション (>>) は使用できません。

       指定された全てのファイルは、コマンド実行前に1つのディレク
       トリに集められます。このため、各ファイルは異なるベースネー
       ムを持つ必要があります。例えば
            uux 'sys1!diff sys2!~user1/foo sys3!~user2/foo >!foo.diff'
       は、コマンド実行時に失敗 し ま す。 な ぜ な ら、sys2   の
       ~user1/foo と、sys3 の ~usr2/foo の両方のファイルを、 sys1
       の同一の名前のファイル foo にコピーするためです。

       -c, --nocopy
            ローカルファイルをスプールディレクトリにコピーしま せ
            ん。 デフォルトはこの設定です。もし、 uucico (8) デー
            モン実行前にそのローカルファイルが消去されてしまっ た
            場 合、コピーは失敗します。ファイルは、 uucico (8) デ
            ーモンと uux を起動したユーザの両者から read 可能でな
            ければなりません。

       -C, --copy
            ロ ー カ ルファイルをスプールディレクトリにコピーしま
            す。

       -l, --link
            ローカルファイルをスプールディレクトリの下にハード リ
            ン クします。ファイルがスプールディレクトリとは異なる
            物理デバイス上に存在する場合、リンクは張れません。 こ
            の 場合、 -c か、 --nocopy オプションが指定されていな
            い限り、スプールディレクトリの下に対象ファイルがコ ピ
            ー さ れ ま す(これは、 --link--nocopy のかわりに
            --copy をデフォルト設定すると言うことです)。ファイ ル
            が  uucico (8) デーモンの処理前に変更された場合、転送
            されるファイルは変更後のファイルです。ファ イ ル は、
            uucico  (8) デーモンと、 uux を起動したユーザの両者か
            ら read 可能でなければなりません。

       -g grade, --grade grade
            ファイル転送の優先度を設定します。高い優先度 を 持 つ
            ジョ ブが先に実行されます。優先度は、高い方から 0 ...
            9 A ... Z a ... z となっています。

       -n, --notification=no
            ジョブの結果を通知するメールを送りません。例えジョ ブ
            が失敗してもです。

       -z, --notification=error
            エ ラ ー 発生時に、ジョブの結果についてメールを送りま
            す。 Taylor UUCP uuxqt を含む多くの uuxqt デーモン で
            は、 こ れ が デ フォ ル トの動作であり、 --notifica-
            tion=error は何の効果もありません。しかし、 --notifi-
            cation=error オプションを設定していないと、ジョブが成
            功した場合にメールを送る uuxqt デーモン も あ れ ば、
            --notification=error オプションを指定しないと、ジョブ
            が失敗した時にメールを送ってくれないという uuxqt デー
            モンもあります。

       -r, --nouucico
            uucico (8) デーモンを即時実行しません。後で処理される
            ように要求をキューに貯めるだけです。

       -j, --jobid
            ジョブの id を標準出力に表示します。ジョブの id  は、
            が ありますが、 uux では、abnormal, config, spooldir,
            execute の4つだけが意味を持ちます。

            コンマで区切ることで複数のデバッグタイプが指定可能 で
            す。 そして、 --debug オプションは、1回のコマンド起動
            で複数回指定可能です。また、タイプとして数字を指定 す
            る こ とも可能です。例えば、 --debug 2 という指定は、
            --debug abnormal,chat と同じ意味です。

       -I file, --config file
            使用する初期設定ファイルの指定を行ないます。ただ し、
            本オプションが使用可能かどうかは、 uux がどのようにコ
            ンパイルされたかによります。

       -v, --version
            バージョンを表示し、終了します。

       --help
            ヘルプを表示し、終了します。


使用例

       uux -z - sys1!rmail user1
       コマンド``rmail user1'' を、システム sys1 上で実行します。
       コマンドへの入力データは、標準入力が用いられます。ジョブが
       失敗した場合、 mail (1) コマンドによって通知します。

       uux 'diff -c sys1!~user1/file1 sys2!~user2/file2 >!file.diff'
       システム sys1 とシステム sys2 上にあるファイルを取 得 し、
       diff   を 実 行 し た 上で、カレントディレクトリのファイル
       file.diff に結果を出力します。カレントディレ ク ト リ は、
       uuxqt  (8)   デーモンによって write 可能である必要がありま
       す。

       uux 'sys1!uucp ~user1/file1 (sys2!~user2/file2)'
       uucp を、sys1 上で実行し、sys1 上のファイル file1 を  sys2
       上にコピーします。この例では、引数をクオートするために括弧
       を用いる方法を示しています。


制限

       リモートシステムでは、実行が許可されないコマンドがあるかも
       しれません。多くのリモートシステムでは、 rmailrnews に
       限って実行を許可しています。

       実行されるかどうかは、リモートシステムの uuxqt (8) デー モ
       ンに依存するオプションがあります。


関連ファイル

       関連ファイル名は、コンパイル時の指定ないしは初期設定ファイ
       ルにより変化します。以下に挙げるものは、その一例です。

       /usr/lib/uucp/config - 初期設定ファイル
       /usr/spool/uucp - UUCP スプールディレクトリ


作者

       Ian Lance Taylor (ian@airs.com)



                         Taylor UUCP 1.06                  uux(1)

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